ハロウィン起源を調べてみた
10月も半ば、街は秋と共に10月31日ハロウィンも近づき、オレンジ色のかぼちゃのランタンや魔女グッズはすっかりこの季節の風物詩となりました。
ハロウィン、日本では仮装を楽しむイベントになっていますね。
ハロウィンではどうして仮装するのでしょうね なぜ常に魔女がいるのかしら
Halloween=「All Hallow’s eve」「すべての聖人の祝日の前夜祭」の短縮系
11月1日が聖人の祝日なんだそうですね
HallowはHolyと同義語で神聖なものという意味
もともとは、古代ヨーロッパ ケルト人の文化で、収穫感謝祭である「サウィン祭」が起源といわれています。
ケルト文化は2500年以上歴史のある文化。
しかし今ではアメリカで民間行事として定着しており、祝祭本来の宗教色はほぼなく、
日本のハロウィンは回りまわってアメリカから来たため、11/1の祝日は省略されてしまってます。
しかし、今でもヨーロッパの一部では11/1が祝日であり墓参りの日とされているそうです。様々な文献を紐解いてみると。。。
古代ケルト人は基本的に文字を持たない民族で、宗教は自然・太陽崇拝の多神教、神話や秘儀は口承のみとされていて、いまだ多くが謎に包まれていながらも
ケルト独特の造形や文化は現代まで残っています
ケルト民族の思想は「全ての物に精霊が宿り、自然の中に神がいる」という
自然への畏敬、肉体が滅びても魂は永遠に不滅であり、再びこの世に生まれてくる、
という日本の自然信仰と東洋の輪廻転生に近い思想ですね
「ドルイド」と樫の木
「ドルイド」とは「樫の木の賢者」と呼ばれ、古代ケルト語の「オーク(ぶな、樫)」
を表わす言葉に由来して、樫の木を用いて儀式を執り行う、長い修行を積んだ祭司の事。
ケルト文化において「ドルイド」は欠かせない存在だったようです。
自然の樹木、植物や動物たちの神秘の力や知恵を得て、
政治家、医師、占星術師、吟遊詩人、預言者として階級高い神官といえる存在だったそう。
樫の木といえば、日本でも古来より神聖な木とされている木ですね。
天照大神生誕地は「かしの生い茂る原」であったり、
飛鳥の鎮守の森は樫の森、古事記、日本書紀にも聖なる木として著されています。
不思議ですね~ 日本とヨーロッパ。
はるか離れているのに樫の木はいずれも神聖な木。
いずれも自然信仰の民。
生命力強く生い茂り、日の光を照り返す照葉樹は聖なる力、強い力の象徴だったのでしょうか
「サウィン祭」
サウィン祭は、ドルイドとキリスト教の融合以前の時代のお祭りで
夏の終わりと共に1年の終わりも意味していて、ドルイドが未来を占う日であり、
占う内容は将来の結婚相手の名前を占っていたとか。
夜になるとあの世とこの世の境界線が曖昧になり死者の霊が親族の元に訪れる、
その時 同時に出てくる悪霊たちがゾンビとなって人間にいたずらをしたり作物を荒らすので、
人間たちは人間である事を隠すため恐ろしげな仮装をして身を守ったそう。
このハロウィンの仮装が、その後のあらゆる仮装文化の始まりになったようです。
かぼちゃのおばけは、悪霊を家に寄せ付けない、作物を荒らされないための魔除け
あるいは死者の霊を導く灯だったんですね。
ジャック オ ランタンにはまた別に怖~い言い伝えがあるけれど、いずれにしてもハロウィーンは、
まるで日本のお盆と、そして祭司が未来を占うなどフィンランドの夏至祭とも似ていて
この二つが一緒になったようなイベントに思えます。
こういった目に見えない物だけれど、感じる何かを大切にしている というのは、
地球上どこでも同じということなのでしょう。
ケルト文化
ところで、ケルト民族は豊作祈願の際、人を生贄にしていたと伝えられていて
こういった恐ろしいイメージと、実際ドルイドの秘儀が魔術めいていたものが多い所から
ケルトの文化は「ケルト魔術」と言われていました。
中世では盛んに魔女狩りが行われていた事も「本当に魔女は実在したのだ」と
後世の人から思われた。それで、古代ケルト民族文化由来の「ハロウィン」に「魔女」が重なった。
実際、見えない世界から何かをキャッチするセンサーが鋭い人は、古代も現代も
また洋の東西を問わず存在したでしょうし、
自然の神秘な力を得て不思議な「魔術」を使っていた「魔法使い」とか「魔女」といえる人たちもいたのではないかと思えます。
ケルト文化の代表であるケルト文様というのは素晴らしく緻密な模様で
永遠に続く渦巻や らせん、網目模様などが輪廻思想を反映しています。
その共通する思想のせいか日本人の我々にとってケルトの文化は懐かしく親しみやすく感じられているようです。
ケルトの音楽といえばエンヤが有名ですね
エンヤの曲は心をほっとさせてくれると同時に不思議な力を感じさせてくれます。
ケルトのシンボルはケルト十字
キリスト教と融合して十字架に太陽崇拝の象徴・円を重ねたもので、単なるシンボルのみならず、大きな愛や啓示、加護をもたらすものとされています。
タロットでは、ケルト十字の形に展開していくケルト十字スプレッドという万能の展開法があります。
タロットカードの神秘性がケルトに関わることでより深く感じられます。