伊勢・二見興玉神社の夫婦岩の大注連縄(おおしめなわ)が
8月23日に来た台風20号による高波と強風で切れてなくなってしまったそうです
その前の7月29日、伊勢市に初めて上陸した台風12号の時には持ちこたえたそうですが
その際にかなり揺さぶられたのでしょう
台風20号では完全に5本とも消失してしまったそう。
夫婦岩の間を結ぶ大注連縄 上の写真はいつもの様子
そして下の写真は8/25に伊勢・志摩新聞に掲載されたもので
神職さんが撮影した、大注連縄が切れた後の翌24日に
夫婦岩の間を包むようにかかった大きな虹の様子です
素晴らしく大きな虹
伊勢・志摩経済新聞より (2018/8/25付)
大注連縄は25日にかけ替えられたそうです
通常、夫婦岩の大注連縄は5月5日・9月5日・12月中旬と年に3回 張り替えられています。
いつもより10日ほど早く大注連縄をかけ替えねばならなくなるとは
やはり「結び直しの時」と告げられているのでしょうか
古びた慣習、やり方、固定観念、悪癖 は そろそろ新たな価値観へ
時代が御代替わりするように、あちらこちらで行われる世代交代
夫婦岩の注連縄の掛け替え
パートナとの関係の見直し、結婚やパートナーに対する価値観も
掛け替えてみましょうか
夏至の日、夫婦岩の間から朝日が昇る二見ヶ浦の興玉神社
二見興玉神社 ふたみおきたまじんじゃ
大注連縄は1本 重さ40kg、太さ10cm、長さ35m
それが計5本、氏子さんたちの手によって2つの岩の間を張り渡されます
夫婦岩は沖合650m先にある霊石・興玉神石(おきたましんせき)と日の大神(天照大神)を遥拝する鳥居の役目をしています
(遥拝=ようはい・はるか遠くから参拝する)
霊石・興玉神石とは Wikipediaによると
猿田彦大神の化身とも、天孫降臨の際に猿田彦大神が立たれたとも伝えられている巨石
「勢陽五鈴遺響(せいようごれいいきょう 伊勢に関する地誌)」によれば
石の名前「興玉」とは、海中の神霊を意味する「澳魂」(おきたま)を意味する
宝暦年間に発生した地震により海中に沈んだため肉眼で見る事は出来ないが
1960年のチリ地震による津波で水が引いた際に一時的に姿を現した。
石の大きさは東西216m×南北108m とあります
二見興玉神社の御祭神は 猿田彦大神 さるたひこのかみ
「古事記」では猿田毘古神・猿田毘古大神・猿田毘古之男神
「日本書紀」では猿田彦命
天照大神 あまてらすおおみかみ の孫、邇邇芸命 ににぎのみこと の天孫降臨の際
邇邇芸命が高天原(天界)から葦原中国(地上)との間で迷っている時に
葦原中国(地上)までの道を照らす国津神(地上の神様)が現れて道案内をした
その国津神が、天狗のような鼻を持ち、背丈の高い 異形の様相を持つ 猿田彦大神です
猿田彦大神は邇邇芸命一行を無事送り届けると故郷である伊勢の地へ帰って行きました。
猿田彦大神は元々伊勢の大地主で、天照大神を地上に祀る地を倭姫命 やまとひめのみこと が探していた際、献上したのが現在の伊勢神宮とされています
猿田彦大神は 万事最も善い方へ『おみちびき』になる大神で
古事記、日本書紀に
「国初のみぎり天孫をこの国土 に御啓行(みちひらき)になられた」
と伝えられています。
猿田彦神社自体は伊勢神宮の内宮の近く、五十鈴川のそばにあります