東洋占星術入門・五行説とは

五行説の起源

古代中国 殷王朝(紀元前1,400~1,300年)の中頃
都の河南省安陽付近の殷墟から、亀の甲羅や獣骨の破片が数多く出土され
そこに文字がたくさん刻まれていました。

これは殷の皇帝が占い師に命じて占わせた結果を亀の甲羅や獣骨に刻み込ませたもので
「甲骨文」と呼ばれました。

この甲骨文を読み解くと、殷の時代に五行説と関係の深い
「十進法」の周期をあらわす「十干」=甲乙丙丁戊己庚辛壬癸 と

「十二進法」の周期をあらわす「十二支」とを組み合わせて作った
六十干支を使って「日」や「月」を表していることがわかりました。

この甲骨文=古代中国の文字から五行説の源ができあがっていった
とされています。

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古代中国思想で、万物は「木(もく)」「火(か)」「土(ど)」「金(こん)」「水(すい)」
の五つの元素から成り立っているという考え方。
これが発展して、宇宙、そして、人間生活に必要なもの、人生のすべてを説明する原理と
されるようになりました。

相剋・相生

その後の戦国時代に、鄒衍(すうえん)という人物が
「相剋五行」という説をとなえました。

木は土に、土は水に、水は火に、火は金に、金は木に
それぞれ剋つ(かつ=こくする)という考え方です。

木剋土=木は土の養分を吸い取る  土が弱る
土剋水=土は水を濁す       水が汚れる
水剋火=水は火を消滅させる    火が消える
火剋金=火は金を溶かす      金がなくなる
金剋木=金は木を切る       木が倒れる

「相生」がとなえられたのはその二百年後。
前漢の末期、儒学者・科学者であり政治家の
劉向(りゅうきょう)らが、「相生五行」による王朝交替の説をとなえ始めます。

この「相生五行」は「相剋五行」とは反対に、

木生火=木は燃えて火を生じる   木を摩擦させると火が出る
火生土=火が燃やしたものが灰となって固まり土を生じる
土生金=土は金を生じる      土の中に金が眠っている
金生水=金は溶けて水(液体) (金が冷えると水滴を生むという説もあり)
水生木=水は木を育てる

というように五行のうちの2つが互いに助け合うという考え方です

この頃になると天体観測も進歩して、星の運行や天球を一周する周期が
正確に研究されていました。更に暦もほぼ完成形が整えられてきていました。
こうして五行の考え方が暦に採用されるようになりました。

木に春を、火を夏に、土を土用に、金を秋に、水を冬に配し
更に方位とも紐付かれるようになりました。

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これはまことに理にかなっていてわざわざ採用されたりしなくても
自然とあったのでは、と思うほどです。

このように季節が五行で表されるようになり、季節は毎年繰り返すところから
循環の考え方が「易占」の原理となった、といわれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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