目次
アスペクトとは
西洋占星術では、個人の生まれた時の星の配置を
ホロスコープという円の中に図を描くように表します
その円の中で、天体と天体や感受点を結ぶ時
ある一定の角度をとっているかどうかを調べていく
ある天体とある天体が取る角度のことをいいます
例えば
「天秤座15度の金星と水瓶座15度の火星は
トラインという120度の仲良し角度をとっている
なので、この金星と火星はお互いの性質を自然に助長し合い
良い影響を与え合い使いやすい」
というように解釈していきます。
アスペクトの語源は「見る」という意味
どんな角度に相手がいるのか「じっと見る」
Aという天体とBという天体がある角度を取っている時
それぞれの天体の個性、力がどう混ざり合うか
そのとった角度により
自然に、スムースに、あるいは、少し努力して、過度に、または緊張感を持って
影響を与え合うかを解釈していきます。
角度には代表的に0度、60度、90度、120度、180度とあり
これらはメジャーアスペクトと呼ばれます。
アスペクトを見る時
アスペクトは様々なホロスコープ(チャート)で読んでいきます
①自分のネイタルチャート(出生図)の中にあるアスペクト
性格や心理状態を見るのに重要なファクターです
例えば、自分の月と土星がメジャーなアスペクトを取っている
そうすると、自分の月=感情にどんな影響を土星が与えているか
を読む事で状態を見ていくことができます
②トランジット(経過)の天体と見る
自分のネイタルチャートに対して、今、回っている星たちが
どんなアスペクトを取ってきているか
これは、その時点の自分への影響を見るのに重要なファクターで
トランジット(経過)といいます
例えば、自分の太陽に、トランジットの天王星が
(今現在空を回っている天王星が)
スクエアというアスペクトをとっている
これは、今、自分の人生の目的になんらかの変化、変革が
否応なしに起こる可能性がある などと読みます
③パートナーとの相性を見る
恋愛の相性を見る時、相手と自分の太陽、月、金星、火星が
どのようなアスペクトを取っているか
ソフトなら楽に仲良くなれるし、ハードだとかなりの努力が必要、など
相性を判断します
④世相の傾向を読む
今現在、天空にある星同士の角度で世の中の傾向を読んでいきます
もちろん太陽系の惑星同士は平面の中で動いているわけではありません
図に落とした時に、ホロスコープという盤の中で平面的に
角度を見てみるのです
そうすると、各々の天体の持つ性質や意味が
生かされたり止められたりと何も角度を取らない時よりも
ドラマティックに展開していきます
アスペクトの種類
【メジャーアスペクト】
アスペクトには ソフトとハードがあります
ソフトアスペクト 容易な、楽な、心地よい角度
ハードアスペクト 困難な、努力が必要な角度
<ソフト>
0度 コンジャンクション 合 =融合、混合、矛盾なくポジティブに発動する
合なだけに、同じポラリティ(性別男女)、同じクオリティ、同じ元素
天体同士が同じ度数にあること、ぴったり重なる天体同士の合体
それぞれの星の意味や象意がポジティブに融合し強調され
矛盾も葛藤もありません
コンジャンクションしたサインの意味も強まります
太陽と月がコンジャンクションになるのが新月
この時生まれの人は、公の人生の目的と私的な自分の思いや感情に矛盾がなく
表裏がない人間である代わりに公私混同が甚だしいです
天体の組み合わせにより性質の出方が時に行き過ぎる場合もある
60度 セキスタイル = 相乗効果、少し努力すれば得られる協力関係
同じポラリティ、クオリティと元素は別
見たい天体があるサインを1として、3つめのサインが60度
元素は共感しあえるため、留まることをしない盛り上がりパワーの関係性
ポジティブな方向ならどこまでも盛り上がり
ネガティブな方向ならとことん落ちて行き合う
つまり仲良し星
120度 トライン = 調和、わかり合える、安住
同じポラリティ、元素、別のクオリティ
5つめのサインにある天体
元素が同じなので基本的に価値感が同じ
太陽と月がこの関係だと安定した人物、難解さがなく
素直でしなやか 恵まれていることに安易になりがち
<ハード>
90度 スクエア = 困難、葛藤、理解し合う努力が必要 刺激し合う
4つ目のサインにある
同じクオリティで別のポラリティ、対立する元素
価値観が違うのに行動様式が同じなためイラっと葛藤がある
似ているのに違う、似て非なるもの
ネイタルにある場合、天体の力はどちらかが光を失い抑制される
太陽と月がこのアスペクトだと(月が半月)
何かあるたび葛藤があり矛盾する自分の中の思考と感情の間で揺れ続ける
辛い経験を積むほどに学習し成長する。揺れ動きに慣れる。
手痛い失敗をした場合、二度と同じ轍を踏まないように堅実、謙虚になる
180度 オポジション = 緊張、対抗、好ましいのに緊張感のある関係性
真向いのサインにある天体
目の前にデンと構えて見張っている相手 じっと見る、観られている感覚
元素は違うが気の合う元素同士 ただ、行動様式が同じなため譲り合えずぶつかって安らげない
強い力が加わるアスペクト
ポジティブな意味もネガティブな意味も両方出る
【マイナーアスペクト】
メジャーアスペクトより重要視されてなく、あまり使われませんが
くせがあり、プラスアルファで読み解くと面白い発見があるアスペクト
※その他、72度や51.428度、45度、40度 などもあり
30度 セミセキスタイル = となりのサインにいる天体
共通する区分はなし
そのため理解しにくい 関心がない
アスペクトで30度というと、サインではお隣のサイン
隣のサインは近くていいように思いますが、案外気が付かなくて縁がつきにくい
隣に座っている人って見えにくいもの
すれ違う相手、電車や映画館で隣に座っている人、という感じ
干渉もしない
150度 インコンジャンクト (クインカンクス)
共通する区分が何もない 理解しにくい
でも知らん顔できない
相性の場合、出会い方が微妙
アンテナを張っておかないとその人と恋愛するとは考えにくいかも。
タイプじゃないけど食事くらいはつきあってもいいかな、とか
じれったい感じ
オーブ
アスペクトはぴったりその角度でなくても何度か許容範囲があります。
0度~5度くらいまではアスペクトをとっているとみて、これをオーブと言います。
※太陽や月はより広い許容範囲、6~8度程度取る場合もあります。
オーブとは玉・珠の事で、光る珠はその周りもポワ~ンと光る。その光の輪のこと。
ポワ~ンと光っている範囲も影響があると見ます。
オーブが狭い、度数が近い程、アスペクトの力は強力です。
ホロスコープはその人の素、素材そのものを見せてくれますが、
天体の性格により、アスペクトを見ることで、より深く細かくひとりの人間を読んでいくことができるのです。
<アスペクトの組み合わせ 複合アスペクト>
アスペクトがいくつも同じチャートの中で作られ 三角形や長四角や様々な矩形を表す場合
単なるアスペクトの効果を何倍にも増幅させたり、抗えないほどの強い影響力を与えます